手袋(車いす手袋)


     



 手動車いすをこぐときに使用する手袋である。その目的は以下の通りである。
1.ハンドリムとの摩擦や衝撃から手を守る。
2.手とハンドリムの接点の摩擦を大きくすることで、手の操作力を駆動輪に効率良く伝達する。
 以上の目的のために、手に密着させた、指先がない革製手袋である。手のひら側に滑り止め素材を張ったものもある。
 
1.ショートタイプ 母指と人差し指を通し、手の甲側で面ファスナーを止める手首までのタイプ(図1)
2.ロングタイプ 母指のみ通し、手指の付け根から手首より5p程度くらいまでの長さのタイプ(図2)
 ※いずれのタイプも手のひら側に滑り止めシート付きのものがある。
 
【すべり止めの選択】
 腕の力によって、滑り止めの有無が選択される。
 腕の力があり、力のコントロールができる場合は、滑り止め素材はないほうが操作しやすい。
 逆に腕の力が弱くなると、滑り止め素材がついているものを選ぶ。

【手袋の長さの選択】
 肩、肘、手首の動きが良く、ハンドリムを手や掌で押すことができる人はショートタイプを選ぶ。
ハンドリムをしっかり握って操作することが困難な場合は、手首まで十分におおった長さのものを選ぶ。