上着・ズボン(日常着(下衣))


     



 車いすに座っている場合は、一般のパンツ(ズボン)類では腰回りが小さすぎたり、後ろ股上が浅すぎたりする。車いすに座った状態で腰がきれいに収まる形になっているパンツがある。
 寝たり起きたりの動作を頻繁に行う場合には、座った状態と寝た状態の両方に対応する形のパンツになっていることが大切である。さらに排泄時のことを配慮して、両脇がファスナー開きになっているものもある。
 また、リハビリトレーニング用として、ジャージパンツがある。男性用は、前が長めのファスナー(リング付き)開きになっている。
 
 一般に車いすパンツ類は、後ろ股上が深く、前股上が短めになっている。
 これは長時間座っている場合には適している。しかし、このパンツは寝た状態になると、後ろ股上がたるみ、前股上がつれる。
 寝たり起きたりの姿勢を多く繰り返す人は、前股上が浅いものは避ける。
 特に褥瘡ができやすい人は、お尻の下にシワを作らないようにすべきなので、厚手の素材や硬い素材は避ける。
両脇にファスナーが付いたパンツは、収尿チューブやおむつ交換が必要なとき、便利に利用できる。