ドレッシングエイド


     



 障害のために衣類の着脱が困難な人が、棒の先に付いた止め具(フックなど)に衣類を引っかけて、引き上げたり下ろしたりする道具をいう。
 
1.下肢や手指の機能を補う用具なので、それぞれを選択する際には現状の身体機能がどの程度なのかを把握しておく。
2.いずれの用具も、細かな道具操作や手順の理解、状況判断能力などが必要である。使用者の知的機能も把握しておくようにする。
3.手指の筋力や関節可動域、巧緻性が重要となる。また、棒は長ければ長いほど遠い部分にも届くが、反対に近くの部分の衣類を引っかけるのが困難となりやすい。複数のエイドを活用してもよいが、できれば衣類のどの部分に必要なのかを十分に検討すること。1本で全てが賄えるほうが望ましい。
 
1.上衣や下衣を着脱する際に、手の届かない部分の衣類に棒を伸ばす。
2.棒の先端にあるカギ状のフックで衣類を引っ張ったり押し上げたりする。