トイレ用簡易手すり


     



 トイレ(便所)に設置し、立ち上がりや座る動作を補助する用具。壁に固定するタイプ、床に設置するタイプ、便器に設置するタイプがある。

【壁設置型手すり(図1)】
A.利点:便器への立ち座りの補助として使用する。L型、I型、オフセット型等種類が豊富にある。
B.欠点:取り付けられる壁であることが必要。
C.適応:トイレまで移動できるが、立ち座りが不安定な人。
D.不適応:特になし。
E.使用上の注意:安全のため、壁への取り付けは、専門家に依頼したほうがよい。ペーパーホルダーとの取り合わせに注意すること。

【床設置型手すり(図2)】
A.利点:手すりの付いていない腰かけ式便器に使用できる。背もたれが付いていると、背中とアームレストで体幹を支えることができる。アームレストが上がるものは車いすからの移乗に便利。
B.欠点:設置スペースが必要。便蓋が付けられなくなるものがある。
C.適応:体幹が不安定な人。
D.不適応:立ち座りができない人。
E.使用上の注意:アームレストが突き出し式なので、先端に体重をかけると不安感がある。体幹が不安定な場合は、構造がしっかりしたものを選択するとよい。
 
1.取付位置は、身体のサイズや身体状況によって異なる。パイプ径は25mm〜32mm。パイプの長さは個人により異なるので、あらかじめ選ぶときは動作範囲を確認しておくこと。
2.壁とグリップ部のクリアランスは最低25mm、平均30mmないと握りにくい。