電動介助用車いす(電動介助用車いすにするための駆動ユニット)


     



 介助用車いすにアタッチメントを介して取り付ける電動駆動部品。一般の車いすに専用アダプターを取り付け、駆動ユニットを必要に応じて脱着する。介助ハンドルに取り付けたスイッチをON-OFFさせて走行する。現在使用中の車いすに取り付けることができ、不要なときには取り外して手動車いすとしても使用できる。
介助者が車いすを操作するときは、急な坂道やスロープ、長距離、介護者の力不足などの理由で、十分な移動介助ができないときに用いる。
 
1.下り坂でスイッチから手を放すと、自動的にブレーキがかかるものとかからないものがある。後者では、介助者の能力によっては、危険をともなう。急な坂道であるか、介助者が安全に操作できるか確認する。
2.スイッチ操作と本体の脱着、駆動輪のクラッチもしくは上下昇降操作が介助者にできるかどうかが選択のポイントになる。
3.スイッチ操作:走行時に介助グリップを保持したままスイッチのON-OFF動作ができるか?
4.重い本体を脱着できるか?(持ち上げてはめ込む動作)
5.駆動輪のクラッチはしゃがみ込んで本体下部に手を差し込み、ひねる操作が必要。
6.導入にあたっては、必ず使用する道路などで試し、空転する要素がないかの確認が必要。
 
1.駆動ユニット専用金具の取り付けは、販売業者の手によって行う。
2.駆動ユニットのクラッチを走行位置にする。もしくは駆動車輪を上下させて地面に接地させ、走行状態にする。
3.介助グリップに付いている走行ボタンを押して発進する。慣れないうちは走行速度を落として用いる。
4.狭いところを走行するときには、駆動輪のクラッチを外すか、持ち上げてフリー状態にしないと小回りがしにくくなる。
5.砂地や凹凸のある路面では車輪が空転し前進できないときがある。登り坂では空転すると後退するので、しっかりとグリップを持つ。