電動車いす(簡易型電動車いす)


     



 手動車いすのフレームをそのまま利用し、左右後輪をモーター組み込み型の車輪に交換して、電動車いすとして使えるようにしたものである。その車輪は、中心部にモーター、減速装置、クラッチ機構が組み込まれている。バッテリーも取り付け・取り外しが簡単にできるようになっている。車いすを折りたたむことができ、乗用車のトランクに入れて運ぶことも可能である。
 車いすに組み込まれて販売されるものと、部品の形で供給され、任意の車いすを改造すれば組み込み可能なものがある。後者は強度面で適応しない車種もある。
 
1.室内用に適している。また、自動車による旅行時などで走行距離が短い場合に適している。
2.一般の電動車いすに比べ、コンパクトである。また、モーターも小さく走行時の騒音もほとんど気にならないほど小さい。
3.自動車のトランクに分解しないで収納することができることが多い。トランクに入れるには、重い、または大きすぎる場合には、分解して収納できる。
 
 手動と電動の切り替えスイッチは、バッテリーユニットが付いている側のタイヤと車いすフレームの間に付いている。切り替えスイッチを上へ上げることで電動となる。後は、電動車いすと同様の操作である。
ジョイスティックレバーの位置は、アームレストの形状にもよるが、操作しやすい位置に調整することができる。また、比較的容易に位置を変えることができる。
フレームが手動式車いすのフレームであるため、一般の電動車いすに比べると強度的に弱い。特に、キャスター部分は破損の可能性が高いので、注意して操作する。