姿勢変換機能付き車いす


     



 介助用車いすに姿勢変換機能が付いた車いす。
 姿勢変換機能には、立ち上がりなどの動作のために姿勢を変えるためのものと、安定した座位姿勢を保持するための2つがある。姿勢を安定させるための構造としては、リクライニング(背もたれが倒れる)やティルティング(背もたれと座面角度が一定のまま倒れる)などがある。
 
1.姿勢保持を目的とする場合には、安定する姿勢探しが大切。
2.保持姿勢については、専門家の意見を参照する。
3.リクライニングだけでは姿勢保持が困難な場合が多い。
4.ティルティング機構は、姿勢保持に効果的だが、車いす自体が大きく、車重も重くなるので、家屋構造、介助者能力とのマッチングが大切。
5.水平までリクライニングする車いすは、水平移乗(仰臥位移乗)させる場合にも有効。
6.立ち上がり車いすは、立ち上がり機構を十分操作できるかを確認する。
7.基本的に立ち上がり車いすの操作には、十分な体幹バランスと上肢の力が必要。
8.体の安定性が悪く、通常のいす型の車いすでは安定せず、すぐに倒れてしまう場合は、姿勢保持機構の付いたものを選択する。
 
1.立ち上がり車いすは、立ち上がり時に必ずブレーキをかける。
2.リクライニング車いす、ティルティング車いすは、大きくリクライニングやティルティングした姿勢で移動させない。広いスペースが必要になり、車いすによっては後方転倒の危険をともなう。