靴べら・靴脱ぎ具


     



 膝や腰に障害のある人が、靴をはいたり脱いだりするときに用いるもの。靴脱ぎ具とは、靴のかかとなどを器具に引っかけて使用するもの。
 
1.下肢や手指の機能を補う用具なので、それぞれを選択する際には現状の身体機能がどの程度なのかを把握しておく。
2.いずれの用具も、細かな道具操作や手順の理解、状況判断能力などが必要である。使用者の知的機能も把握しておくようにする。
3.靴べらの場合は、操作する手指や肩などに筋力や関節可動域が必要となる。靴脱ぎ具の場合は、下肢の筋力や足関節の可動域が必要となる。
 
1.靴べらは靴のかかとのほうから挿入し、靴べらに沿ってかかとを引き抜いて靴を脱ぐ。
2.靴脱ぎ具は、その上に靴ごと足を置き、自分のかかとを押しつけるようにしてかかとを引き抜いて靴を脱ぐ。