入浴用チェア（シャワーチェア）

シャワーを浴びたり、洗体、洗髪の際に座るいすでキャスターのないもの。立ち上がり能力が低下した人が使用するのに配慮されたもので、一般家庭用として市販されている浴用いすは除く。

座る人の立ち上がりや座位保持の能力や使用する浴室スペースの面から選択する。 【立ち上がり能力が低い場合】 １．立ち座り動作が行いやすい高めの座面を選択する。その際、座面が高いことによってチェア全体のバランスが不安定となるので、安定性の良いものにする。 ２．アームレストは立ち座り動作の補助となる。 ３．座面はしっかりと固定され、可動しないものが良い。 【座位保持能力が低い場合】 １．背もたれが高く、寄りかかっても安定の良いものを選択する。 ２．アームレストがあると、そこへつかまることで座位が安定する。 ３．座面は広く固めのものがよい。 【浴室スペースが狭い場合】 １．脚部が広がっているものはスペースが必要となるので、座面ではなく全体寸法をみて選択する。 ２．座面が低いもののほうが脚部の広がりも少ない。

１．洗い場に置き、座面に座ってシャワーやかぶり湯を浴びたり、洗体や洗髪を行う。 ２．折り畳み式のものは使用する前に正しく広げられたかどうかを確認してから腰かける。 ３．小さめのものでも一般的な家庭では使用しないときの収納場所が問題となることが多い。 ４．一般的には背中や足部には手が届きにくくなるので、洗体ブラシや洗体タオルなどの自助具を併用するとよい。