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浮力のコントロール |
浴槽内では浮力が働きます。この浮力によってお尻が前の方に滑り、かつ、浮き上がり、おぼれやすくなります。
浮力をコントロールする方法には下記のような方法があります。 |
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@体幹を立てて入る |
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浴槽が深ければ、浴槽内で体幹を立てます。浴槽が十分に深くない場合には、体幹を立てると肩がお湯から出てしまいます。
しかし、安全のため、また、浴槽から立ち上がりやすくするため、肩が出ることを我慢して、タオルをかけるなどしてこの姿勢をとることが多くあります。 |
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A手すりをつかんで安定させる |
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上肢に手すりを利用する機能があれば、手すりをつかんで安定させます。
壁面につけたL型手すりの水平部分や浴槽内手すりを利用します。
壁面の手すりをつかむと、手がお湯から出ること、高い位置の手すりをつかむため時間が長くなると疲れるなどの問題があります。 |
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浴槽内の手すりは設置されている浴槽と、あとから吸着式などで設置する場合とがあります。 |
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B介助者がおさえる |
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自分で浮力をコントロールできない場合は、介助者がおさえてコントロールします。
介助者が膝を押さえ、軽く背中側に押すと安定します。押す力を調節することによって、お湯から出る肩の高さを調節できます。
しかし、時間が長くなると介助者にとっても楽なことではなくなります。 |
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