座面高
@仕様の意味
・床面から座面上面までの高さ(布上のものはフレームの位置とする)のこと。
A選択の基準と留意点(使用場面を想定したもの)
・立ち座りの容易さや下肢の安定性、座位バランスに影響する。立ち上がり易い高さをあらかじめ調べてから選択する。調節できるものも調節幅の限界があるので、確認する。座面高に前後差のあるものでは、前座高を中心に考えることとなる。
移乗方法に応じて適切な高さが異なるので、移乗方法を確認して選択する。
B備考
・立ち上がる場合や上肢でベッドに移乗する場合、座面高の前後差が大きいと立ち上がり、あるいは移乗が困難になることがあるので注意する。シャワーキャリーでは、前後差の大きいものは少ない。
・座位の安定性を増すため、フットレストと座面の高さを調節し、下腿の長さに合わせ、臀部への荷重を少なくする様に配慮する。また、前後座面高を調節し前後差をつける(座角をつける)と安定する。
・座位のバランスがとれない場合、座面幅が広すぎると、座位が崩れやすい。座幅も重要な選択のポイントである。身長が低い場合、座の奥行きが長すぎると、骨盤が後傾するので、大腿の長さを考慮して短めのものを選択することが大切。