駆動輪径

@仕様の意味
・後輪の最大直径のこと。
A商品を選ぶ際に影響する事項
・環境(曲がり角スペース、段差乗り越え高)
・操作性(キャスターアップのしやすさ)
・移乗
・快適性(乗り心地)
B選択の基準と留意点
・廊下幅や回転スペースが狭い場合、後輪(駆動輪)径は小さめを選択。
・車載する場合など車いすの車重が問題となる場合には、小さな後輪(駆動輪)径で、ホイールも樹脂製の軽いものを選択。
・小回り性が要求される場合、小さな車輪を選択するが、同時にホイールベースも考慮。
・方向転換など走行以外の目的で後輪操作するためにハンドリムを装着する場合、18インチ以上を選択。18インチ未満では、手が届かず姿勢の崩れにつながる。
・横移乗を前提とする場合、アームレストの脱着機構とともに小さなな車輪を選択。
・座の高さにもよるがおおむね、18インチ以下のものが適用。
・屋外や不整路の走行では、22、24インチが乗り心地が良い。小さい車輪は凹凸を拾う。
C備考(特殊な条件等)
・後輪(駆動輪)の直径が22、24インチではホイールベースの長さにもよるが80cm幅での角は曲がりにくい。
・敷居などの段差は22、24インチは乗り越えやすく、10、12インチなどの小さいものは乗り越えにくい。
・18、20インチなどの中間サイズは、取り回し、乗り越え性能のバランスが優れる。
・10、12インチなどの小さな後輪(駆動輪)は、取り付け位置が同一でも22、24インチの車輪に比べて取り付け高さが低く、キャスターアップはしやすい。
・10、12インチなどの小さな後輪(駆動輪)は、バランス点(後方転倒臨界角)を越えると転倒スピードが速い。
・22、24インチでは、後輪
(駆動輪)取り付け位置が同一でもキャスターアップしにくくなり、後方への転倒はしにくく復元性が高い
・リクライニング車いすを少しでも自分で操作するときには、22インチ以上のタイヤを選択。 
・後輪駆動式車いすの項目も参照。