(図1) | 「特殊寝台」(図1)は、通常ギャッチベッド、電動ベッドともいわれることが多い。フレームの上のマットレスを載せる部分(床板)が、背、腰・脚の3部分、ないしそれ以上に分割されており、背中を支える部分が起きあがるなど、利用者が必要に応じた姿勢をとることができるベッドである。利用者の自立を促進することが可能であるとともに、介助者が無理な姿勢で介助を行うことにより体を痛める危険を減らす。背上げ機能に加え、膝上げ機能を持つベッドの場合、背上げ時の体のずれ落ちはより少なくなる。
ハイ・ロー(高さ調節)機能は、利用者がベッドから立ち上がるのに最も楽な高さ、介助者が最も楽な体勢で作業できる高さ、という異なった高さを状況に応じて選択することを可能にする。なお、自立を支援する効果は手すりなどの付属品によって、より有効になる。現在は電動の製品の多くが背上げ膝上げ、あるいはハイ・ロー機構を備えている。 |