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貸与1.車いす

1.自走用標準型車いす
図1自走用標準型車いすの図
 (図1)
簡単な説明
車いすは下肢や体幹などに障害があるか、高齢で長い時間歩いて移動できない人のための移動用補助用具で、座位を保つための“いす”部分と、移動するための“車輪”が基本的な構成要素である。
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自走式車いす(図1)は、一般的には後輪の外側についてハンドリムと呼ばれる輪を押して進むタイプのものである。坂を登るときなど本人の力では難しい場合もあり、いすの背の後ろに介助者用のグリップがついている場合が多いが、ブレーキなどは、本人が操作することを前提とした位置(後輪前方)についている。JIS標準型の場合、前輪はキャスター、後輪の径は18インチ(約46cm)以上である。
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広い意味でこの範疇に入る車いすは、様々なものがあり、片手の操作で進めるもの、足で地面を蹴って進むものなど障害のタイプに合わせた製品が開発されている。
使い方・選び方
長い時間のその上に座る車いすは、シート形状を始め、各部の寸法が本人に適合し、無理のない安定した座位が継続できるものでなければならない。本人へのフィッティングを十分に行った車いすを選ぶことは、本人の自立を促進し離床時間を延ばすことになる。そうでない車いすは短時間の移動用と考えるべきであり、移動したら通常のいすに移ることが望ましい。座面が布張りの車いすにクッションも乗せないような場合、長時間の使用に耐えるものではない。
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車いすの調整要素はシートの幅や奥行きに始まり、アームレストの高さ、フットレスト位置など数が多い。身体側も寸法だけでなく、座位保持能力の差や拘縮の有無など様々な状況がある。この両者のフィッティングを行うには十分な知識が必要であり、できる限り専門家に相談した上で選択することが望まれる。




2.普通型電動車いす
図2 普通型電動車いすの図 図3 普通型電動車いすの図
 (図2) (図3)
簡単な説明
電動車いす(図2)は、車輪を電動モーターで駆動する車いすで、上肢に力のない人でも、ジョイステ ィックなどのコントロール部を操作できれば使用することができる。四肢に障害を持った人以外にも、自走式車いすでは長時間移動できない高齢者の移動用具としても利用され、近年では、さまざまな機能を備えたものが開発されている。バーハンドルを操舵する製品(図3)は、電動三輪車・四輪車と呼ばれることが多く、専ら屋外を走行する目的の製品である。道路交通法上は(電動車いすに乗った)歩行者とみなされ、運転免許は不要である。但し、最高速度は時速6Km以下に制限されている。座席の下にバッテリーを積んでいるため相当の重量がある。
使い方・選び方
いす型の電動車いすの駆動方式は左右の動輪を独立したモーターで駆動するもので、後輪駆動のものと前輪駆動のものがある。後輪駆動のものは前輪がキャスターであり、回転半径は小さく、動輪の左右の回転を反対にすることによって、その場回転もできる。前輪駆動のものは、操舵を動力で行うので片流れの路面などでも安定した走行ができるが、舵角が大きく切れないので回転半径は大きくなることを知っておきたい。シートのサイズについては一定である場合がある。導入に当たっては、できるだけ身体に合ったものを選択したい。
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なお、電動車いすの重量は80キロを越すものもあり、段差などを越えるために持ち上げるのは無理なこともある。使用環境やバッテリーの残量には特に留意する必要がある。
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電動三輪・四輪車は、スクーターに近い操舵を本人が行って路上を走行するものであり、自分で乗り降りのできる身体状況で利用されるケースが多いが、スクーターと違い、旋回をした場合に車体が傾かないので体が外側に振られることがある。こういった動きを制御できなければ、低速といっても危険が伴う製品であることを承知しておきたい。




3.介助用標準型車いす
図4介助用標準型車いすの図
 (図4)
簡単な説明
介助用車いす(図4)は、移動に必要な操作を介助者が行うことを前提とした車いすで、JIS規格では、前輪がキャスターで後輪のハンドリムはついていないものを指す。製品によっては、後輪の径が小さく本人の手が届かないものもある。ブレーキの位置も、介助者が使う前提で後輪の後方についているものが多い。ハンドグリップに自転車のブレーキのような補助ブレーキをつけ坂を下るときの制動を容易にした製品もある。なお、自走式の車いすのグリップに補助ブレーキをつけて介助用として使う場合もある。

使い方・選び方
基本的な事項、本人への適合の大事さについては、自走型とまったく同じであるが、全介助が必要な状態の利用者が乗ることが多いことも考えると、介助者の介助動作のしやすさも選択の重要な要素である。例えば、アームレストが倒れたれ、取り外せるもの、レッグサポートも外側に回転できたり、取り外せるものは移乗介助の際に便利である。家庭内で寝室から居間のいすに移動するといった短時間の使用とするか、あるいは長い時間座り続ける場合もあるか、といたことも車いすを選ぶ条件の一つである。
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なお、選定の際は介助者の意見ばかりが強調されると、安いもの、軽いものを志向し、本人の問題がなおざりにされがちである。自走式同様、本人の意志や身体への適合を重視し、専門家の相談を受けて選定することが望まれる。
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