貸与4.特殊寝台付属品
1.サイドレール 3.ベッド用手すり |
(図1) | (図2) |
○サイドレール(図1)ベッドのサイドフレーム上に取り付け、ベッド上からの転落や寝具の落下を防ぐレールであり柵状の製品が多い。ギャッチベッド、ハイ・ロー機能付きのベッドのほとんどが、サイドフレームにサイドレールを取り付ける専用の穴を備えている。ベッドによっては折りたたみ式のサイドレールがサイドフレームと一体となっている場合もある。
○ベッド用手すり(図2)ベッドの側面に取り付け、ベッドからの乗り降りの際につかまり、身体を支える手すりである。サイドフレームの穴を利用して取り付けるものや、サイドフレームやベース部分に固定させるタイプのものなどがある。
○サイドレール 転落や寝具のずり落ちを防ぐ目的の“サイドレール”を手すりとして使用することは安全性の点から望ましくない。体荷重がかかることを前提に設計された“手すり”を使用するべきである。また、手足の不随意運動があって柵状のサイドレールの隙間に手足がはまり込む恐れのある場合には、ループ状のものや、隙間の無い板状のレールが選択できる。
○ベッド用手すり ギャッチベッドのフレームの上に差し込み固定するタイプの製品が多いが、安定性を増すために、床にもステムを伸ばすタイプのものもある。片麻痺などのある場合、ベッドから出る方向と手すりを設置する側を考えなければならない。 |
2.マットレス |
(図3) | 一般的には、体の沈み込みによる寝返りや起き上がりのしにくさを避けるため、弾性を硬めにした製品が多い。ギャッチベッドと共に使用されるべきマットレス(図3)は、ベッドの背上げ・膝上げの動きに十分従う屈曲性を持つ製品、あるいは分割して折れ曲がることによって動きに追従する製品である。 |
マットレスの素材には、様々なものがあり、その“硬さ”も製品によって様々である。寝返りのためには硬めのものが適切で、柔らかいものは体圧分散効果が高いという相反する要素がある。従って適切なマットレスは利用者の身体状況と、好みの硬さという感覚的要素によって異なってくる。自力での寝返りが難しくなった状態では、通常のマットレスの他に積極的に体圧分散を行うことを目的とした、じょく瘡予防用具の導入も考慮したい。 |
4.テーブル |
(図4)(図5)(図6) |
ベッドの上での食事など使用時だけベッドの上に差し掛ける小型のテーブル。テーブル両端にキャスターのついた脚を持つ門型タイプ(図4)、テーブルの片端のみ脚があり、“L”の字型のキャスター脚をベッドのフレームの下に差し込むタイプ(図5)、サイドレールと同じメーカー製で、サイドレールの上部レールにテーブルをはめて使用するもの(図6)などがある。 |
キャスターによって移動するタイプの場合、門型のものはベッドの両側面に一定のスペースが必要であり、片面から差し入れるものは、ベッドのフレーム底部と床の間にテーブルのベース(脚)が入るだけの空間が必要である。サイドレールの上部レールに載せるものはスペースを要しないが、ベッドの両側にサイドレールを取り付けている必要があり、サイドレールの高さによってテーブルの高さか決まってくるので、キャスタータイプのようにテーブル面の高さが調整できない。 ベッドと寝室のスペースによって適当な製品を選ぶことが望ましい。
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