:::: 福祉用具開発者向情報 ::::

○ 要望・提案する事項

製品化されている福祉用具の改良や開発に関し、利用者196人の要望・提案する事項をみると、「価格」（48.0％）が最も比率が高く、次いで「身体機能との適合」（42.3％）、「実用性」「機能性」（ともに41.8％）が４割を占め利用者からの要望が多い事項となっている。性別にみると、男性は「身体機能との適合」（6.6ポイント）、「機能性」（3.8ポイント）、「安全性」（3.6ポイント）や「重量」（3.5ポイント）など使い勝手に関する事項の比率が全体の比率と比較して特に高くなっているのに対し、女性は「カラー」（5.7ポイント）、「サイズ」（4.8ポイント）、「材質・素材」（3.6ポイント）など外見的な部分についての事項の比率が全体の比率と比較して特に高いという特徴がある。

　性別　要望・提案する事項（利用者　複数回答）

	調査数（件）	安全性	機能性	操作性	実用性	耐久性	その他	材質・素材	カラー	デザイン	重量	サイズ	価格	その他	身体機能との適合	介護者との適合	使用環境との適合	その他	その他	無回答
全　体	196	28.6	41.8	29.6	41.8	14.3	2.6	12.2	8.2	12.2	27.6	20.9	48.0	1.5	42.3	19.9	29.6	0.5	1.5	7.7
男　性	90	32.2	45.6	30.0	43.3	15.6	1.1	8.9	2.2	1.1	31.1	16.7	44.4	2.2	48.9	18.9	26.7	-	2.2	7.8
女　性	101	25.7	38.6	28.7	41.6	12.9	4.0	15.8	13.9	12.9	25.7	25.7	50.5	1.0	37.6	21.8	31.7	1.0	1.0	6.9
無回答	5	2.0	40.0	40.0	20.0	20.0	-	-	-	20.0	-	-	60.0	-	20.0	-	40.0	-	-	20.0

年齢別にみると、30歳以下の人で「実用性」（21.8ポイント）と「デザイン」（15.1ポイント）、「カラー」（10.0ポイント）、30歳代の人で「使用環境との適合」（14.2ポイント）、「耐久性」（10.7ポイント）、50歳代の人で「価格」（15.2ポイント）、「耐久性」（12.0ポイント）、「身体機能との適合」（10.3ポイント）の比率が全体の比率を大きく上回っていることが特徴として挙げられるほか、40歳代の人は事項の半数近くが全体の比率を10ポイント以上上回っており、他の年代に比べると特に問題意識の高い年代であると思われる。

	調査数（件）	安全性	機能性	操作性	実用性	耐久性	その他	材質・素材	カラー	デザイン	重量	サイズ	価格	その他	身体機能との適合	介護者との適合	使用環境との適合	その他	その他	無回答
全　体	196	28.6	41.8	29.6	41.8	14.3	2.6	12.2	8.2	12.2	27.6	20.9	48.0	1.5	42.3	19.9	29.6	0.5	1.5	7.7
30歳以下	11	18.2	45.5	27.3	63.6	9.1	-	9.1	18.2	27.3	9.1	27.3	36.4	-	27.3	27.3	18.2	-	-	18.2
30歳代	16	18.8	37.5	25.0	37.5	25.0	-	18.8	6.3	18.8	31.3	18.8	43.8	-	50.0	18.8	43.8	-	-	-
40歳代	20	40.0	50.0	40.0	50.0	10.0	-	25.0	20.0	25.0	40.0	50.0	55.0	-	50.0	30.0	45.0	-	5.0	10.0
50歳代	19	31.6	36.8	21.1	26.3	26.3	-	15.8	10.5	10.5	26.3	10.5	63.2	-	52.6	15.8	21.1	-	-	5.3
60歳代以上	122	28.7	41.0	30.3	40.2	12.3	4.1	9.0	4.9	8.2	27.9	18.9	46.7	1.6	40.2	18.0	28.7	0.8	1.6	7.4
無回答	8	25.0	50.0	25.0	37.5	12.5	-	12.5	12.5	12.5	12.5	-	37.5	12.5	37.5	25.0	12.5	-	-	12.5