この範疇は、下記の歩行車と歩行器の両方を含むものである。 ○歩行車 左右のフレームとこれを連結する中央部のパイプからなり、手あるいは腕などで身体を支える歩行補助用具。フレームの下端に車輪あるいはキャスターが付いている。歩行器の前の脚に車輪をつけた四脚二輪タイプ(図1)、四脚歩行器の前後にキャスターと体重をかけると引込む車輪のついた四脚四輪タイプ(図2)、体を囲む形のフレームで四輪のタイプ(図3)、前一輪後二輪の三輪タイプ(図4)などがある。
○歩行器 四つの脚がフレームで繋がった構造の歩行補助用具。フレームの下端接地面にゴムが付き、握り以外に支持部のない歩行補助具である。左右のフレームの連結が菱形にずれるようになっいていて、これを交互に動かして進むタイプ(図5)と、フレーム全体が固定されていて持ち上げて前に付くことを繰り返して進むタイプ(図6)とがある。
屋内外を問わず、歩行に補助が必要なときに用いる。わが国ではシルバーカーと呼ばれる、いすと買い物かごが一体となった用具が普及しているが、歩行に補助が必要な場合は歩行車を用いた方が安全である。いすや、かごがついたものもある。環境と歩行能力や握力に応じて、ブレーキつき、いすつき、などを選ぶ。歩行器は屋内で用いられることが多いが、選択と使用にあたっては、専門家と相談することが望まれる。
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