:::: 福祉用具開発者向情報 ::::

○ 要望・提案する事項

製品化されている福祉用具の改良や開発に関し、関係者490人の要望・提案する事項をみると、「価格」（46.3%）に続いて、「機能性」（36.1%）、「実用性」（35.7%）、「身体機能との適合」（33.3%）の順となっている。これを利用者の順位と比較すると、第１位の「価格」は同じだが、利用者で第２位に挙がっている「身体機能との適合」が関係者では９ポイント低くなり第４位となっている。性別では、男性は「耐久性」（3.0ポイント）と「重量」（2.7ポイント）、女性は「カラー」（6.7ポイント）と「材質・素材」（3.6ポイント）の比率が全体の比率と比較して高く、利用者の場合と同様な性別の特徴が表れている。

　性別　要望・提案する事項（関係者　複数回答）

	調査数（件）	安全性	機能性	操作性	実用性	耐久性	その他	材質・素材	カラー	デザイン	重量	サイズ	価格	その他	身体機能との適合	介護者との適合	使用環境との適合	その他	その他	無回答
全　体	490	21.8	36.1	25.1	35.7	10.0	4.3	13.7	6.5	13.1	20.6	16.9	46.3	1.4	33.3	16.9	25.3	0.5	3.5	6.7
男　性	223	21.1	33.2	22.9	34.5	13.0	4.9	9.4	3.1	13.0	23.3	15.7	46.2	3.1	33.2	15.7	23.3	0.4	4.5	4.0
女　性	266	22.2	38.7	27.1	36.5	7.5	3.8	17.3	13.2	13.2	18.4	17.7	46.6	-	33.1	17.7	26.7	0.8	2.6	9.0
無回答	1	100.0	-	-	100.0	-	-	-	-	-	-	100.0	-	-	100.0	100.0	100.0	-	-	-

　年齢別　要望・提案する事項

年齢別にみると、50歳代の人は「安全性」、「機能性」、「操作性」、「材質・素材」、「身体機能との適合」、「使用環境との適合」の６項目において全体の比率を10ポイント以上上回っており、問題意識が他の年代に比べて特に高い年代であるといえる。中でも「安全性」と「機能性」は全体の比率を20ポイント以上上回り、要望・提案の高い福祉用具となっている。また、60歳代では「重量」が全体の比率を10ポイント以上上回り高い比率となっている。

	調査数（件）	安全性	機能性	操作性	実用性	耐久性	その他	材質・素材	カラー	デザイン	重量	サイズ	価格	その他	身体機能との適合	介護者との適合	使用環境との適合	その他	その他	無回答
全　体	490	21.8	36.1	25.1	35.7	10.0	4.3	13.7	6.5	13.1	20.6	16.9	46.3	1.4	33.3	16.9	25.3	0.6	3.5	6.7
30歳以下	140	15.0	27.9	21.4	27.9	11.4	2.9	9.3	8.6	1.6	19.3	14.3	47.9	2.1	28.6	13.6	21.4	0.7	2.1	10.7
30歳代	137	21.9	34.3	21.2	40.9	10.9	4.4	10.2	6.6	12.4	14.6	18.2	44.5	1.5	33.6	17.5	27.0	0.7	3.6	2.9
40歳代	151	21.2	40.4	27.2	41.1	8.6	6.0	14.6	2.6	11.9	23.2	18.5	47.7	0.7	31.8	17.9	22.5	-	5.3	7.9
50歳代	42	42.9	57.1	40.5	31.0	9.5	4.8	33.3	14.3	21.4	28.6	11.9	40.5	2.4	50.0	26.2	38.1	2.4	2.4	2.4
60歳代以上	17	35.3	29.4	29.4	17.6	-	-	17.6	5.9	5.9	35.3	23.5	47.1	-	29.4	11.8	35.3	-	-	5.9
無回答	3	-	33.3	33.3	66.7	33.3	-	33.3	-	-	33.3	33.3	66.7	-	100.0	-	33.3	-	-	-