玄関から道路までの通路を安全に歩行できるよう改修した例
基本情報 | |||
年 齢 | 80歳 | 同居家族構成 | 一人暮らし 長男夫婦が同一敷地内に居住 |
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性 別 | 女性 | 主介護者 | 嫁 |
疾患名 | 頚部及び腰部脊柱管狭窄症、腰痛症 | 家屋の所有形態 | 持ち家 |
障害部位 | 強度の円背あり 両下肢の筋力低下により、立位・歩行時に不安定 |
家屋の建築形態 | 一戸建て |
要介護度 | 要介護2 | 周辺環境 | 都市部の住宅地 |
日常生活の状況(改修前の状況) | |||
起 居 | 自立 | 排 泄 | トイレ使用にて自立 |
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移 動 | 屋内は杖、または手すり使用にて自立 屋外は杖使用で軽介助または介助用車いす使用 |
入 浴 | ヘルパーの介助により入浴している |
移 乗 | 自立 | 介護サービスの 利用状況 |
改修前:ヘルパー 改修後:ヘルパー、デイサービス、訪問看護 |
実際の改修箇所 |
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改修前の状況 |
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改修後の状況 |
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住宅改修の概略 | |
問題点 | 道路から内玄関までに、不均一な階段がある、門扉部分が玄関ポーチより高くなっている、外玄関から内玄関まで敷石になっている、内玄関ポーチから玄関のたたき、上がり框にかけて段差があるなどの問題がある。 |
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家族・本人の要望 | 週2回デイサービスに通所しており、外出の機会が少なくとも月8回~9回程度ある。 家屋から道路までの距離が長い上に、段差などの障害も多く、外出のための環境の整備が必要な状況である。住宅改修にあたっては将来のことを考えて車いす使用も含めた改修を検討する。 |
住宅改修の目的 | 現在の歩行状況において、屋外における軽介助歩行での外出を安全にする。 また改修箇所の一部において、本人の調子の良し悪しや将来的に車いすになる可能性も含めて改修を行うこととする。 |
住宅改修の場所と内容 |
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支援チームの構成 | PT、ヘルパー、住宅改修専門業者 |
福祉用具 | |
支援前 | 介護用ベッド |
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支援後 | 介護用ベッド、シャワーチェア |
改修後の評価 |
改修前は通所など外出時に、地面の凹凸と敷石により、つまづき等の危険があったが、現状においては、その危険性は少ない。(ただし、ヘルパーによる見守りは必要) また、上がり框の段差及び、門扉から道路へのアプローチは手すり使用により、動作が安定した。 |
残された課題 |
一部分については車いす対応の状況に改修したが、門扉から道路までについては、スロープなどの設置は困難のため、吊り上げ式のリフトなどが必要となると予想する。 |