住宅改修情報

改修で車いすでの屋内移動を可能にし、ADLの明らかな改善があった例

基本情報
年 齢 76歳 同居家族構成 長女と次女の3人暮らし
性 別 女性 主介護者 長女
疾患名 脳梗塞、第3腰椎圧追骨折 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 左上下肢機能障害 家屋の建築形態 一戸建て(本人は1階)
要介護度 要介護4
身体障害者手帳1級
周辺環境 都市部の住宅地
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 全介助 排 泄 全介助
移 動 車いす介助(後輪駆動の車いす) 入 浴 訪問入浴サービス
移 乗 全介助 介護サービスの
利用状況
改修前:訪問入浴
改修後:訪問看護、身体介護、訪問入俗、通所リハビリ
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • 居室・寝室:和室のため車いす利用が困難である。
  • トイレ:居室からトイレまで段差があり車いすでアプローチできない。入り口が開き戸のため開口幅がせまく便器に接近できない。支持するところがなくトイレへの移乗困難。
  • 玄関:ブロックやすのこを置いて階段状にし、車いすで介助していたが介護負担が大きい。
家族・本人の要望
  • 日中も車いすで過ごすため、居室を洋室にしたい。
  • 排泄をトイレで行いたい。
  • 車いすで外出の際の介護を軽減したい。
住宅改修の目的 ベッド上での生活から車いす座位を保つ環境を作る。
トイレ、玄関などの段差解消をすることで介護負担を軽減する。
支援チームの構成 ケアマネジヤー、PT・OT、工務店
福祉用具
支援前 特殊ベッド(2モーター)、車いす(屋外用)、オーバーテーブル(全てレンタル)
支援後 レンタル:特殊ベッド(3モーターに変更)、エアマット(導入したが、褥創が軽快したため不要となり返却)、車いす(屋内用)、体位変換器、オーバーテーブル(住宅改修により食堂を利用できるようになり、使用頻度は減少
購入:ポータブルトイレ(住環境が整いトイレで排泄できるようになってからは使用していない)
改修後の評価
本人、家族とも満足している。
残された課題
床面の高さを同一にしたため、玄関の上がり框が30ミリ上がった。これが長女にとっては、体調の悪いときに腰に響くということであった。