公益財団法人テクノエイド協会 - Association for Technical Aids

元店舗部分の改修、段差解消機の設置

基本情報
年　齢	74歳	同居家族構成	妻と２人暮らし
性　別	男性	主介護者	妻
疾患名	パーキンソン病	家屋の所有形態	持ち家
障害部位	四肢体幹機能障害	家屋の建築形態	一戸建て
要介護度	要介護4	周辺環境	都市部の住宅地

日常生活の状況(改修前の状況)
起　居	介助(和床)	排　泄	ポータブルトイレにて、移乗、脱衣、後始末とも介助 オムツ併用
移　動	ほとんど移動せず 必要時は這う	入　浴	清拭のみ
移　乗	介助。 支持するものがあれば立位保持、2、3歩ステップ可能。 ポータブルトイレへは布団から介助で起き、店舗側の土間に足を出して、端座位となり、介助にて移乗。(外出時の車椅子への移乗も同様)	介護サービスの 利用状況	改修前： なし 改修後： 訪問看護、訪問入浴、身体介護、通所介護

実際の改修箇所
図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修後の状況

住宅改修の概略
問題点	身体状況からベッド、車いすの環境が必要だが、約４畳の和室に本人と妻が生活しており、ベッドなどを置くスペースがない。 寝室・居室：ベッドを置くスペースがない。 トイレ：和式便器のため使用できない。 トイレまでのアプローチに段差がある。 浴室：浴室がない。 玄関：居室と店舗部分に430ミリの段差がある。
家族・本人の要望	ベッドを置けるようにしたい。
住宅改修の目的	本人が座位をとれる環境にないためほとんど寝たきりである。 身体機能低下防止、介護負担の軽滅のためにベッド、車いすで生活できる環境を整備する。
住宅改修の場所と内容	寝室・居室：元店舗として使用していた土間部分の床段差を解消し、居室とする。 トイレ：和式便器を洋式便器に変更。 床段差の解消。 手すり取り付け 浴室：新設は無理なので、訪問入浴を利用 玄関：段差解消機を設置。 妻、来客用には脇に、上がり框新設。
支援チームの構成	ケアマネジヤー、ＰＴ・ＯＴ、工務店

福祉用具
支援前	ポータブルトイレ
支援後	レンタル：特殊ベッド(３モーター)、車いす

改修後の評価
本人、妻ともにベッドを入れることができ、外出も楽になりとても満足している。

残された課題
道路と新設玄関の間に水道管が埋め込まれており、そこをスロープとしたため急な勾配になってしまった。