住宅改修情報

玄関段差を段差の小さい階段で解消

基本情報
年 齢 58歳 同居家族構成 夫と二人暮らし
性 別 女性 主介護者 日中のヘルパー、夜間は夫
疾患名 クモ膜下出血 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 左片麻痺 家屋の建築形態 テラスハウス
要介護度 要介護5
身体障害者手帳1種1級
周辺環境 大都市郊外の住宅地
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 一部介助 排 泄 オムツ使用、排便時はトイレへ
移 動 車いす使用にて全介助 入 浴 全介助
移 乗 全介助 介護サービスの
利用状況
改修前:訪問介護、訪問リハビリテーション
改修後:訪問介護、通所リハビリテーション
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • 移動には常時車いすが必要だが、玄関の上がり框とたたきに段差があり、車いすでの外出は困難。
家族・本人の要望
  • 夫は、自宅でのシャワー浴を希望しているが、浴室は出入り口を含め狭く、シャワーチェア-等の使用が難しい。
住宅改修の目的
  • 玄関の段差を解消し、デイケア時の外出介助をヘルパー一人で可能にする。
  • 夫とヘルパーによる自宅でのシャワー浴を可能にする。
住宅改修の場所と内容
  • 玄関:夫が外観を意識し、障害者のいる家とわからないようにしてほしいという希望もあり、また、玄関前にスペースがあったので、スロープや段差解消機を避け、階段状にした。
  • 浴室:出入り口の段差解消とドアの形状の変更を行った。
支援チームの構成 ケアマネジャー、ヘルパー、保健婦、PT、工務店
福祉用具
支援前 車いす(手押し型)、特殊寝台(3モーター)
支援後 レンタル:スロープ(上がり框の段差解消に使用)
購入:すのこ、シャワーチェア-(一番狭いタイプ)
改修後の評価
  • 玄関前に段差は残ったが、10センチの段差と奥行きを十分にとったことで、車いすでも段差の昇り降りを容易にし、ヘルパーとの外出を可能にした。
  • 浴室は出入り口の段差をスロープとすのこで解消し、ドアを撤去し、シャワーカーテンを利用することで、シャワーチェアでの出入りが可能となり、自宅でのシャワー浴が可能となった。
残された課題
今回は、夫の希望をできるだけ尊重した形でプランを立てたが、玄関の段差解消の方法については、最も容易な方法とは言えず、使用していくなかでフォローが必要と考える。