住宅改修情報

リフトやトイレキャリーなど各種機器類の導入により、介助負担が軽減され、本人の意欲が向上した例

基本情報
年 齢 15歳 同居家族構成 両親、姉、妹
性 別 男性 主介護者 母親
疾患名 脳性麻痺 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 四肢機能障害 家屋の建築形態 集合住宅
要介護度 なし
身体障害者手帳:1種1級
周辺環境 大都市郊外の住宅地
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 全介助 排 泄 全介助
移 動 車いす介助 入 浴 全介助
移 乗 全介助 介護サービスの
利用状況
改修前:なし
改修後:なし
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点 居室内には車いすを持ち込まず、全ての移乗・移動動作は両親が抱き抱えで行っている。また、本人もそれを望んでいる。
家族・本人の要望 本人の自立を促し、抱き抱えをやめ、介護負担の軽滅を図る。
住宅改修の目的 二世帯住宅に転居することを契機に、居室内の移乗・移動に福祉用具の導入を図り、また、居室内での車いすの移動を容易にするための環境整備を行う。
住宅改修の場所と内容 天井走行式リフトの導入と、浴室に移動リフトを設置する。
また、トイレヘは水まわり車いすを導入するため、居室からトイレまでのドアの間口を広げ、また、引き戸への変更を行う。
支援チームの構成 ケースワーカー、PT・OT、エンジニア、リフト設置業者、工務店
福祉用具
支援前 車いす
支援後 購入:トイレキャリー、レール走行式掛け替えリフト
改修後の評価
住宅改修と各種機器の導入により、生活が著しく変化した。
屋内移動が車いすになったこと、すべての移乗場面にリフトが導入されていること、排泄時の姿勢保持介助が不要になったことなどから、本人の自立を促し、介護負担がきわめて軽滅された。
残された課題
成長期にあり、今後体型の変化が予想される。そのため、スリングシート等合わなくなってくる時期があると思われるため、長期的なフォローが必要と考える。