住宅改修情報

浴室改修と浴室までの動線確保はしたが、リフトまで導入すべきだった例

基本情報
年 齢 72歳 同居家族構成 妻、娘
性 別 男性 主介護者
疾患名 脳血管障害 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 右上下肢マヒ、言語機能障害 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護4 周辺環境 中小都市の住宅地
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 寝返りは可、起きあがりは介助、ほぼ一日中ベッド上ですごす 排 泄 ポータブルトイレ、尿器
移 動 屋内:介助歩行(抱えるようにして)
屋外:車いす(介助型)
入 浴 シャワー浴
移 乗 ほぼ全介助 介護サービスの
利用状況
改修前:訪問看護(週1回)
改修後:訪問看護(週1回)
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • シャワー浴のみで浴槽に入れない。
  • 浴室への移動時に時間がかかり,かつ危険。
家族・本人の要望
  • 浴室までの移動を楽にしたい。
  • 浴槽に浸からせたい。(特に冬期)
住宅改修の目的
  • 浴室までの通路の段差を無くし、シャワーキャリーが使用できるようにする。
  • 浴槽の高さをシャワーキャリーの高さに合わせ、浴槽への移動を楽にする。
住宅改修の場所と内容
  • 浴室:出入口をドアから引き戸に変更。
    床を外部縁側床と同じ高さまでかさ上げ。
    浴槽を入れ替え。
    エプロン高さを高くする。
  • 縁側:床を寝室床高さまでかさ上げ。
支援チームの構成 ケアマネジャー、OT、訪問看護婦、建築士
福祉用具
支援前 介護型車いす、2モーターベッド
支援後 シャワーキャリー、浴槽台
改修後の評価
  • 段差をすべて解消したため、浴室までの移動時の介護量は減った。
  • 浴槽への出入りに関する介護量は大きいが、出入りが可能になった。
残された課題
  • 浴室の広さが変わらないため、シャワーキャリーを使用したときの介助スペースが不十分である。
  • 浴槽への出入りが可能になったものの、介護に要する労力が大きすぎる。リフト等の検討も今後必要である。
  • サッシのレールカバーを取り外さないと戸が閉められないため、開閉に時間がかかる。