住宅改修情報

浴室・トイレなど水回りをまとめ、広く使いやすくした例

基本情報
年 齢 66歳 同居家族構成
性 別 男性 主介護者
疾患名 脊髄損傷 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 両下肢麻痺 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護1 周辺環境 中小都市の住宅地
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 自立 排 泄 自立、自己導尿(病院内)
移 動 屋内:車いす(自走)
屋外:車いす(自走)。車を自分で運転する。
入 浴 自宅での入浴は無し
移 乗 自立 介護サービスの
利用状況
改修前:無し
改修後:無し
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • 浴室・トイレが狭く、車いすでの移動が困難である。
  • 道路までの段差が大きく、車いすを使用して自分で移動できない。
家族・本人の要望 入浴、排泄、外出を自力でしたい。
住宅改修の目的
  • 浴室、トイレを改修し、入浴、排泄を自立する。
  • 車に乗ることが可能なので、自分でガレージまで移動し、外出を自由にする。
住宅改修の場所と内容
  • 浴室、トイレなど水回りを庭側に広げる。
  • 浴室:出入口を3枚引き戸にし、有効開口幅を大きくする。
    洗い場の1/2をタイル貼りの入浴台とし、車いすから直接入れるようにする。入浴台の無い部分は家族の入浴場所とする。
  • トイレ:出入口を車いすで使用しやすいように、段差を無くし、引き戸に変更する。
    洋式便器を設置し、車いすより前方移乗する。
    移乗時のために手すりを取りつける。
    自己導尿用機器の洗浄のための洗面器を設置する。
支援チームの構成 ケアマネジャー、OT、ケースワーカー、建築士
福祉用具
支援前 自走用車いす、2モーターベット
支援後 段差解消機
改修後の評価
車いす生活での自立は、ほぼ満足できるものであるが、浴室、脱衣、トイレを一ヶ所にまとめたため、少し移動には窮屈な感がある。
外出に関してもほぼ自由になったが、車への移乗が道路で行うことになり雨天時に問題がある。
残された課題
  • トイレ内で車いすが回転しにくいため、廊下へ出る際に戸の開閉に少し難がある。
  • 洗面への通路が狭く移動しにくい。
  • また、洗面後回転スペースが無いため、後進で移動しなければならず不便。
  • 外出の際、住宅用のサッシに鍵を取り付けたため、施錠が少ししにくい。
  • 側方移動で浴室の入浴台へ移動する際、車いすの車輪の後方への出を考慮していなかったため、サッシ開口幅が足りず、足が引っかかり不可能である。
  • 前後移乗、側方移乗とも能力的には差がないので、前後移乗で対応。