住宅改修情報

トイレを屋内に作り、ポータブルトイレから脱却し、浴室にリフトを設置して、シャワー浴から浴槽に入る入浴へ

基本情報
年 齢 65歳 同居家族構成
性 別 女性 主介護者
疾患名 悪性関節リウマチ 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 体幹機能障害、左上肢機能障害 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護2 周辺環境 小都市の農村部
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 自立 排 泄 自立
移 動 屋内:伝い歩き
屋外:杖歩行
入 浴 自立(シャワー浴のみ)
移 乗
介護サービスの
利用状況
改修前:ヘルパー(週3回)
改修後:ヘルパー(週3回)
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • トイレが外部にあり、和式で使用できないため、ベッド横でポータブルトイレを使用している。
  • 玄関部分の段差に手すり等が無く、昇降時に危険である。
  • 浴槽がまたげないため、浴槽に入れない。座った状態からも痛みがあり入れない。
家族・本人の要望
  • シャワー浴では、冬期に体が十分温まらないため、浴槽に入りたい。
  • ポータブルトイレは、不安定であり、立ち座りに転倒の危険があり、不安。
  • 事後の処理も大変なため室内にトイレを造れないか。
  • 玄関段差の昇降を容易にしたい。
住宅改修の目的
  • 浴槽を使用しての入浴を自立させる。
  • 屋内にトイレを設置し、ポータブルトイレを廃止する。
住宅改修の場所と内容
  • 浴室:出入口をドアより2枚折れ戸に変更する。入浴用リフトを設置する。
  • トイレ:現状、脱衣室を新規トイレとして改装する。床をかさ上げし、夫寝室床との段差を解消する。
  • 玄関:ダイニングキッチンより玄関へのドアの開き方向を変更する。壁際に手すりを取り付ける。
支援チームの構成 保健婦、OT、医師、ケアマネジャー、建築士
福祉用具
支援前 ポータブルトイレ、シャワーいす
支援後 2モーターベッド、リフト用吊具、シャワーキャリー
改修後の評価
手すりの付いたトイレを室内に新設したことにより、夜間はベッドからの距離が少し遠くなったが安心して使用できるようになった。
自分で吊り具に座り、リフトを使用することにより浴槽への出入りが見守りで可能となった。
残された課題
浴室までの移動が不可能になった場合、高齢の夫の介助でリフトが使用できるかが問題である。