住宅改修情報

伝い歩きを安定させるため、屋内各所に手すりをつけた例

基本情報
年 齢 60歳 同居家族構成
性 別 男性 主介護者
疾患名 脊髄小脳変性症 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 体幹機能障害 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護2 周辺環境 小都市の農村部
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 自立 排 泄 自立
移 動 屋内:伝い歩き
屋外:杖歩行
入 浴 介助
移 乗 自立 介護サービスの
利用状況
なし
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • トイレへの出入の際、便器までの移動、立ち座りが不安定であり危険。
  • 浴室への出入の際、体幹が不安定であり危険。
  • 浴槽の出入の際、体幹が不安定であり危険。
  • 寝室から、浴室、トイレへの移動時、体幹が不安定であり危険。
家族・本人の要望
  • 床這いの安全性は理解しているが、できる限り歩行を希望する。
    歩行時の安全性の確保の為、手すりを取りつけたい。
  • ポータブルトイレは不安定であり、立ち座りに転倒の危険があるので不安。
住宅改修の目的
  • 浴室の出入の際の安全性確保。
  • 浴槽への出入の際の危険防止。
  • 家屋内での移動時の安全性確保。
住宅改修の場所と内容
  • 浴室:出入口周辺の手すり取り付け。
    脱衣室の手すり取り付け。
  • トイレ:壁面に手すり取り付け。
  • 廊下:壁面に手すり取り付け。
  • 寝室:壁面に手すり取り付け。
支援チームの構成 保健婦、ケアマネジャー、OT、建築士
福祉用具
支援前 2モーターベッド、ポータブルトイレ、シャワーいす
支援後 車いす(外出用)
改修後の評価
数は多いが手すりを取り付けることにより、本人の入浴、移動時等の安全が確保され、かつ、歩きたいという要望は満たせた。
残された課題
車いすを使用する場合、現在の動線では移動が不可能と考える。壁等を撤去して新たな動線を検討する必要がある。