住宅改修情報

段差、出入り口を改修し、シャワーキャリーでトイレ、入浴ができるようになった例

基本情報
年 齢 60歳 同居家族構成 夫、息子
性 別 女性 主介護者
疾患名 脊髄小脳変性症 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 体幹機能障害、左上肢機能障害 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護5 周辺環境 小都市の住宅地
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 全介助 排 泄 全介助
移 動 屋内:車いす介助
屋外:車いす介助
入 浴 全介助
移 乗 全介助 介護サービスの
利用状況
改修前:訪問看護(週2回)
改修後:訪問看護(週2回)
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • トイレが狭く、抱えての便器への移乗ができない。
  • 浴室、トイレへの移動時、出入口部分の敷居の段差が障害になってシャワーキャリーの移動が困難である。
  • 入浴の際、シャワーキャリーを使用するとドアが閉まらない。
家族・本人の要望
  • 浴室への移動時、シャワーキャリーを利用して入浴時の介護力を軽減したい。浴槽を使用することは考えていない。
  • 排泄時、移動その他に問題がなければトイレを使用したい。
住宅改修の目的
  • トイレ、浴室への移動経路の段差をなくし、移動しやすくする。
  • 浴室内でシャワーキャリーを使用できるようにする。
住宅改修の場所と内容
  • ダイニングキッチン:廊下への出入口の敷居を撤去し、段差をなくす。
  • トイレ:出入口の敷居を撤去し、段差をなくし、水回り用車いすが出入りできるようにする。
  • 洗面所:廊下への出入口の敷居を撤去し、段差をなくす。
  • 浴室:浴室内にすのこを敷き詰め、浴室側の段差をなくす。
    洗面所側は、スロープで処理する。
    出入口ドアを外開きに変更する。
支援チームの構成 保健婦、ケースワーカー、訪問看護婦、建築士
福祉用具
支援前 2モーターベッド、ポータブルトイレ、車いす、シャワーいす
支援後 シャワーキャリー
改修後の評価
使用困難になっていたため、仕方なくポータブルトイレを使用していたが、シャワーキャリーで移動できることにより、温水洗浄器も使用でき事後処理も楽になった。
浴室への出入が楽になり、シャワーキャリーが使用できるようになった。
残された課題
シャワー浴のみでは、冬期に十分体が温まらないため、今後浴槽を使用する方法を検討する必要がある。