住宅改修情報

すのこによる段差解消と手すりの設置により、片麻痺の方が自立して入浴出来るようになった例

基本情報
年 齢 73歳 同居家族構成 76歳の姉と二人暮らし
性 別 男性 主介護者
疾患名 脳梗塞 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 左麻痺 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護2 周辺環境 山村
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 ほぼ自立 排 泄 自立
移 動 杖歩行(短下肢装具で) 入 浴 デイサービスを利用(週2回)
移 乗 見守り程度 介護サービスの
利用状況
改修前:ディサービス(週2回)
改修後:ディサービス(週2回)
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点 自宅での入浴希望があるが、脱衣室と浴室の間に段差があり、浴槽は据え置き式のため現状では介助されても入浴は困難である。
家族・本人の要望 発病し入院してから自宅で入浴していない。週2回のディサービスでは入浴というゆったりした気分になれずにいた。
リハビリテーションの効果もあり、自分で介助なしの入浴が可能と思えるようになったので改修の希望があった。
住宅改修の目的 安全に楽しく入浴することができるようにする。身体状況やリハビリの状況から、住宅改修をすることによって自力での入浴も可能と考えられた。家族構成からも、安全に入浴できる状況が必要である。
住宅改修の場所と内容
  • すのこ:脱衣室との段差を解消し、浴室内の移動をスムーズにする。
    掃除のしやすい大きさに分割
  • 手すり:浴槽に下肢・体を入れる時や、浴槽から上がる時に上体を支えるために使用。
  • 浴槽内での姿勢保持用の手すり:浴槽につかっている時に安定するように
支援チームの構成 ケアマネジャー、保健婦(基幹型在宅介護支援センター)、住宅改良ヘルパー(行政・1級建築士)、
工務店
福祉用具
支援前 2モーターベッド、4点杖
支援後
  • 入浴用いす:浴槽をまたぐときに、いすに座ってから、右手で上体を支え、体の向きを変えて下肢を浴槽に入れる。
  • 浴槽内マット:浴槽内での滑りの防止に。
改修後の評価
改修前は、お試し用の用具を持参し、動作の確認を行った。
改修後に入浴動作を確認したが、実際にプランの通りの入浴動作が行われていた。
残された課題
すのこや椅子によって一人での入浴が可能となったが、洗体時に屈まなくても取りやすい石鹸置き場や、使用しやすいシャワーの位置設定など入浴時に必要な動作の範囲をコンパクトにすることが大切であり、検討中である。