住宅改修情報

段差を小さくし、屋外通路を整備することで杖歩行での外出を容易に

基本情報
年 齢 71歳 同居家族構成 69歳の妹と二人暮らし
性 別 男性 主介護者
疾患名 脳梗塞 家屋の所有形態 持ち家
障害部位 左麻痺 家屋の建築形態 一戸建て
要介護度 要介護2 周辺環境 山村
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 ほぼ自立 排 泄 自立
移 動 杖歩行 入 浴 デイサービスを利用(週2回)
移 乗 自立 介護サービスの
利用状況
改修前:デイサービス(週2回)
改修後:デイサービス(週2回)
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点
  • 外出希望があるが、居間と玄関、道路までのアプローチに複雑な段差がある。
  • 家人が付けた手すりを支えに玄関まで行けるが、玄関のコンクリート面がフラットではないため、杖歩行では危険な状態である。
  • また、道路までのアプローチ面が砂利道で、移動に自信がもてないため、散歩をためらってきた。
    自宅にこもりきりにならないよう生活に楽しみをもつためにも、安全に屋外に出られる環境の整備をする必要がある。
家族・本人の要望 安心して散歩ができるようにしたい。
住宅改修の目的 玄関段差を小さな段差にして安全に歩行できるようにするとともに、屋外通路をコンクリートで整備する。
住宅改修の場所と内容
  • 式台:上がり框の段差が大きいが、段差を半分にして、玄関内の移動をスムーズにする。
  • 手すり:式台から立ち上がる時、玄関内の移動時の上体の支えと歩行支援のために設置。
    どのような立ち上がり動作をしているか、確認後位置を決定。
  • 屋外通路のコンクリート舗装:フラットな状態で安全に移動できるようにする。
支援チームの構成 ケアマネジャー、保健婦(基幹型在宅介護支援センター)、住宅改良ヘルパー(行政・1級建築士)、
工務店
福祉用具
支援前
支援後 なし
改修後の評価
段差が本人のADLに合った高さまで落ちたこと、アプローチ部分が平坦になったために、散歩などの外出も見守りがなくなり、本人も転倒などの危険を意識しなくてもすむようになり、満足している。
残された課題
冬季になり降雪があった場合、除雪等がどのようになるかなどまだ予想しにくい。