住宅改修情報

入浴好きであることを活かし、浴室改修を行うこととリハビリテーションを平行して実施し、廃用性症候群を克服した

基本情報
年 齢 83歳
(170センチ・70キロの大柄)
同居家族構成 83歳の妻と二人暮らし
性 別 男性 主介護者 妻(小柄)
疾患名 高血圧で治療中・13年前に人口肛門造設 家屋の所有形態 持ち家
障害部位
  • 下肢の筋力低下による歩行不可
  • 常時、めまいの訴えがあり、臥床している時間が大部分という生活をしてきた。
  • 転倒し(外傷はない)寝込んでしまい、介護保険の申請を行った。
家屋の建築形態 一戸建て(木造2階建て)
要介護度 要介護4 周辺環境 山村
日常生活の状況(改修前の状況)
起 居 一部介助・小柄な妻には起こせない 排 泄 尿意等あり・尿器・便器使用
移 動 不可 入 浴 行っていない・清拭
移 乗 一部介助 介護サービスの
利用状況
改修前:ホームヘルパー(週5回)
改修後:ホームヘルパー(週5回)
実際の改修箇所
カメラ 図面のこのマークにマウスをのせると実際の写真が表示されます。
改修前の状況
改修前
改修後の状況
改修後
住宅改修の概略
問題点 リハビリテーションの目的を自宅での入浴と設定。清拭だけの保清のために、ケアプランでシャワー浴をプランニングする。
シャワーキャリーでの移動のために、段差がある浴室にすのこなどの設置が必要となった。
家族・本人の要望 本人は入浴したいが、妻は無理だと思っている。
住宅改修の目的
  • 妻の介護負担を少なくする。
  • 自分で歩いて、トイレや茶の間に行くことができるようにする。
住宅改修の場所と内容
  • 浴室段差の解消:歩行・シャワーキャリーいずれの移動も可能なように、すのこを設置。
  • 手すりの設置:浴槽に入るときの立位保持と、浴槽内での姿勢保持、浴室への出入りを容易にするために手すりを設置する。
支援チームの構成 ケアマネジャー、保健婦(基幹型在宅介護支援センター)、ホームヘルパー、住宅改良ヘルパー(行政・1級建築士)、福祉用具プランナー、工務店
福祉用具
支援前 なし
支援後 2モーターベッド、入浴用マット
改修後の評価
  • 大の入浴好きであるにもかかわらず半年以上も入浴していないことから、自宅で入浴できるようになることを目的にリハビリを実施し、平行して浴室改修のプランニングを行う。
  • サービス開始時には、移動はシャワーキャリー、入浴はシャワー浴のみであったが、リハビリテーションと住宅改修により、浴室まで自力で歩行し、浴槽にはまたいで出入りできるようになった。
  • 洗体はシャワーチェアで全介助であるが、浴槽内での姿勢保持は自分でできるようになった。
残された課題
特になし