本事業では、福祉用具・介護ロボット(以下「介護機器」)の利用に関わる「事故及びヒヤリハット情報」を収集し、介護現場で起こる可能性のある事故や怪我などを未然に防止するため、事例を作成し発信することを目的とします。
<令和5年度 事務連絡>
本年度も「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として、情報収集を行います。情報提供の方法には以下の4通りの方法があります。
※一時保存できないため、あらかじめ入力内容をご確認ください
上記(1)及び(2)の送信先、本件に関する問い合わせ先
公益財団法人テクノエイド協会 企画部 伊東・松本・五島
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ4階
電話番号 :03-3266-6883
電子メール:robocare@techno-aids.or.jp
当協会では「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環として、福祉用具及び介護ロボットの利用に関わる「事故及びヒヤリハット情報」を収集しております。
令和5年度は、令和6年3月1日(金)まで受付しております。
要因分析及び事例作成については、提供された情報のうち、緊急性が高いものやこれまでに類似する事例がないものを中心に検討して参ります。
介助者が急いで開こうとして、指をシートパイプとフレームの隙間に挟んだ
車いすの操作に不慣れな人に起こりやすいヒヤリ・ハットではないでしょうか。車いすの操作の説明をする人は、このようなことが起きないよう注意を促してください。操作する人は、例え急いでいても基本通りに操作し、習慣化することが大切です。
ベッドの高さを上げるつもりが、背上げの操作ボタンを押してしまい、バランスを崩した
立ち上がりを楽にするたえに、ベッドの高さを上昇させようとし、間違って背上げの操作ボタンを押したのかもしれません。すぐに間違いに気がつけば大事には至らないことではありますが、パニックになってしまうことも考えられます。頻繁にこのような操作ミスが起こるときは、操作ボタンに目印を付けるなどの予防策を講じてはいかがでしょうか。
利用者の片方の足がフットサポートからずり落ちていたが、介助者がそれに気づかず車いすを操作し、つま先をぶつけた
特に姿勢が崩れていると足の先端は介助者が思うよりもずっと先に出ていることがあります。足先は介助者からは死角になる見えづらいので、特に狭い場所での移動には注意しましょう。クッション・パッドを利用したり、車いすを調整するなど座位が崩れない工夫も必要です。
寝返りが原因でベッドから転落した際、横に設置していた床置き形手すりとベッドの隙間に挟まってしまった
床置き形手すりは、手すりの付属しない木製ベッドに組み合わせて使用されることが多くありますが、ベッドに固定されているわけではありませんので、どうしても隙間ができてしまいます。このような隙間のリスクを認識して、危険が予想される場合は介護用のベッドを利用するなどの対応が求められます。
外出先で使用する歩行車を運転席にのせて走行したが、車体からはみ出ていたためガードレールと接触してしまった
走行中の接触ではかなり大きな衝撃が予想されます。利用者のケガにとどまらず、歩行車への加害も考えられる危険な事例です。電動車いすは、歩行に何らかの補助が必要な人が利用するものであり、歩行補助具を積載しての走行は想定されるところですが、歩行車の安全な積載については難しいというのが現状のようです。メーカーの開発努力が期待されるところです。
車いすの固定はしっかりと出来ていたが、本人が苦しがるので車両のシートベルトはつけていなかった。まさか、急ブレーキがかかるとは考えていなかった
車両に乗車中のシートベルトは、一般の座席でも車いすでも同様に必要な安全装置です。車いすにも座位保持用の安全ベルトが装着されている場合がありますが、車両のものとは目的が違いますので、必ず車両のシートベルトを装着しましょう。
テクノエイド協会では、収集した情報をもとに想定される要因分析を行い、上記のような事例を作成します。
https://www.techno-aids.or.jp/qap/info/20180726090527.pdf
公益財団法人テクノエイド協会 企画部 伊東・松本・五島
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ4階
電話番号 :03-3266-6883
電子メール:robocare@techno-aids.or.jp