厚生労働省老健局
委託事業
Case:306
自室からトイレへ行こうと車いすをバックさせた際に、トイレへ向かう方向転換を急ぎスロープ上を斜めに走行する形となってしまった。転倒防止装置は取り付けてはいなかった
車いすはバックで移動しているときに急減速すると、後方に転倒しやすいという特性があります。この事例では、スロープ上ですので大車輪が下りたところで重心が後方に偏り転倒しやすい状態であったこと、斜め方向への移動で挙動を乱し、本人の身体が倒れ重心が側方へも偏ってしまったことなどが考えられます。このような車いすの特性と移動する環境を考え、転倒防止装置を装着する、段差スロープではない方法で段差を解消することなどを検討しましょう。
人:こんな簡単に転倒してしまうとは思ってもみなかった
モノ:転倒防止装置が付いていなかった
環境:まっすぐに降りてから方向転換するには廊下が狭かった
※A4サイズで収まるPDFファイルが作成されます。