厚生労働省老健局
委託事業
Case:305
勢いをつけてスロープを上ったが、最上部で急減速したことと、スロープ縁の段差で車いすが前傾したことで、本人が車いすから落ちそうになった。シートベルトは付けていなかった
勢いをつけてスロープを上ると、最上端部での減速と可搬型スロープの厚み分の段差によって、本人が前方に振り出される力が大きくかかります。適切な速度で登坂することや、段差部分も注意して越えることが大切です。介護者が精いっぱいの力で勢いをつけて上ることは、本来あるべきではありませんが、やむを得ず必要な場合は、このような危険があることを理解し、一時的にベルトを装着するなど万一に備えた対応も必要です。
人:ゆっくりとした速度で介助するのに十分な体力がなかった
人:勢いをつけた方が楽に上り切れると思いスピードを出しすぎた
環境:段差との奥行きがない狭い場所で、緩やかなスロープを選択できなかった
※A4サイズで収まるPDFファイルが作成されます。