厚生労働省老健局
委託事業
Case:208
スライディングシートを使用後、利用者の身体から強引に引き抜こうとしたが、シートごと落としそうになった
介助場面での事故事例を検証すると、この事例のように「無理やり」とか「思い切り」といった力任せの介助方法が引き金となっている事例が目立ちます。これらは、正しい介助方法を身につけず自己流で行っている人に多くみられ、スライディングシートを引き抜く際にも、下側を回転させるように引き抜くなど正しい方法があります。このような自己流の介助では利用者にケガをさせるのみでなく、介助者本人も腰痛などの危険が高まると言えます。安全な介助を行うには、正しい介助動作、正しい用具の使い方を習得することが大切です。
人:面倒くさかったので、手順通りに処理しなかった
環境:正しい取扱い方法を教えてくれる人が周囲にいなかった
管理:用具の正しい利用方法をスタッフに伝える教育機会を設けていなかった