厚生労働省老健局
委託事業
Case:267
利用者が前かがみになったところ、突然入浴用いすのバランスが崩れて前傾し、座面から投げ出されてしまった
床に置いた洗面器に手を伸ばすなど、無理な姿勢で前かがみになったことなどが直接の原因ですが、浴室床の水勾配によっていす自体の安定感が欠けていた、利用者の脚力が低下しており、身体を支えられなかったことなども要因として考えられます。入浴用いすは、浴室内での立ち座りを補助する目的では効果的な福祉用具ですが、床に置いたものを取りづらくなるといった短所もあります。立ち座りだけではなく動作全般に気を配り、すべての動作が安全に行われるよう、洗面器置台の利用などを合わせて検討する必要があります。
人:かがまなければ取れないモノを床に置いていた
人:立ち上がりのことだけを考えて、床の洗面器に手が届きにくくなることを説明していなかった
環境:浴室だったので床面に排水のための勾配が付いていた