厚生労働省老健局
委託事業
Case:120
利用者が一人でスロープを上ろうとしたが、バランスを崩してひっくり返りそうになった
虚弱な高齢者というより、腕の力の強い若い障害者に起こりがちな事例です。スロープの上では車いすの重心位置が後方に偏り、さらに勢いよく前進させようとすると意外と簡単にバランスを崩します。転倒しないためには、上半身を前傾させて重心を調整するなどの操作技術が必要です。車いすによっても重心位置は違うので、転倒のし易さも異なってきます。また、このような事故を防止するための転倒防止バーが付属する車いすもあります。
人:介助者が来るのを待てなかった
人:一人で上る危険性を認識していなかった
人:利用者が一人でスロープを上っていることに気づかなかった
モノ:転倒防止バーがついていない車いすだった
環境:一人で上るにはスロープの角度が急すぎた