厚生労働省老健局
委託事業
Case:301
段差を降りようと可搬型スロープを設置し、後ろ向きで車いすを操作していたが、中ほどでキャスターが側壁に接触し、無理に動かそうとしたところ、スロープがズレ、段差から落下してしまった
「無理に引っ張る」などの力ずくの介助は、しばしば事故の原因になっています。このケースでもキャスターが接触した後に、落ち着いて再度少し前進させてからスロープの真ん中に戻ることで安全に下りられたと考えられます。また、スロープの角度が介助者の体力に見合うゆるかな角度であったのかも確認する必要があるでしょう。
人:引っ張ればなんとかなると思ってしまった
人:キャスターの向きを修正するために車いすを少し上に戻すだけの力がなかった
モノ:スロープが短く、角度が急だった
モノ:スロープに適正な段差へのかけ幅の表記がなかった
環境:段鼻の床面が滑りやすかった
※A4サイズで収まるPDFファイルが作成されます。